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2010年9月 6日 (月)

シャープの太陽電池、世界一ってホント?

シャープが太陽電池の効率で世界一を達成したと発表しました。今回、変換効率35.8%という数字を発表しています。

アレ?なんか低くない?アメリカの会社のデータで40%を超える数字を2年も前に見たことがあるんだけど、、、  

これは、太陽電池といってもシリコンではなくてInGaAs/GaAs/InGaPなどの化合物半導体を使ったトリプル・ジャンクション型の話です。この分野で先行しているのは米国の2社で、これまでは他社を寄せ付けない独走状態でした。格子状数の異なる材料を結晶格子をそろえながら数ミクロンずつ重ねていく、とても難しいい技術です。

この異なる格子状数の材料を(無理やり)積んでいく構造を"Metamorphic"というそうです。最初はGe基板をボトムセルにした構造だったが、効率を高めるためにここ数年は、バッファー層を介してInGaSa層をボトムセルにした逆積層の構造が開発されてきました。これを"Inverted Metamorphic (IMM)"と呼んでいます。

今回シャープが開発したのもこの IMM 構造。そこで今回の発表の効率、よ~く見てみると注意書きがいくつかついている。重要なのは、非集光型で測定していること。

そもそも、このタイプのソーラーセルは Concentrator Photovoltaic (CPV) といって、太陽光を1点に集めてそこに小さな太陽電池素子を配置して高効率で発電するシステムに使われているんですよね。他社の数字はだいたいが、集光した状態で測定した数値を発表することが多いみたい。一概には言えないけど、集光したときの方が効率が少し高くなる傾向にあるようです。だから、今回のシャープの発表もウソを言っている訳でなない、、、けど、ダントツの世界一ではなくで、世界一のレベルに並んだと解釈するのがよいのではないかと思う。日本人としては、シャープの成果に”拍手”です!

集光型の太陽光発電については、別の機会にまたこのブログで取り上げてみたいと思っているので、そのうちアップします。今日のところは、シャープの発表に対する管理人の感想でした。

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