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2010年9月27日 (月)

アメリカ人の環境意識

このブログは、”米国でみつけた新技術”というタイトルにしている。だけど、小難しい話ばかりだと飽きられてしまいそうだし、ネタ探しも結構たいへんなので、技術以外の話題もときどき書くことにする。まあ、管理人の日常のボヤキ程度に思ってもらえればいい。今日のお題は、「アメリカ人の環境意識」とちょっと硬め。

何週間か前にテレビのニュースで、ニューヨークの5番街の高級ブティック街で、市民団体が「冷房中は店のドアを閉めましょう」というキャンペーンをしたというのが話題になっていた。えっ!?閉めるでしょう、、普通。

今回アメリカに住んで6年になる。カリフォルニアは全米のなかでも特に環境に対しては先進的な州として知られている。

しかし、2005年に駐在員として赴任してきたときは、自分の周辺やテレビ番組などで環境についての話題はほとんど皆無だった。せいぜいプリウスがフリーウエイのカープール・レーンを走れるシールを貼っているくらいだった。

2006年の原油価格の高騰でガソリンの小売価格が3倍に跳ね上がったときは、プリウスと日本の小型車が飛ぶように売れたが、それも省エネやCO2削減のためではなく、ガソリン代節約のためである。

ところが2007年頃になって、突然テレビでも学会でも環境問題が取り上げられるよになった。それ以前も米国エネルギー省などは、代替エネルギーや省エネ技術への開発投資を盛んにおこなっていたが、一般の人たちの話題になるようなことはなかった。それが、突然あちこちで環境の話題が出始め、カーボンフットプリントが企業の宣伝にも用いられるようになった。

日本では、私が勤めていた会社の研究所で25年前に学会発表する原稿に、すでに「環境にやさしい」という言葉を連発していて、英語への翻訳に苦労した記憶がある。 - - -私は、当時の研究者が自分で英訳した文章を校正する役目をしていたが、「環境にやさしい」というくだりを研究者たちは "gentle to emvironment" と書いてあった。これではアメリカ人には意味不明である。苦労の末"emvironment friendly"とかなんとか訳した記憶がある。

いま、アメリカ人はこれを"Eco Friendly"と言っている。日本人の研究者のみなさん、この言い回し、覚えておいてくださいね。

話を戻すと、この突然アメリカ人が"Eco Frirendly"と言い出したのは、ビジネスのネタとして有望だと分かったからである。というか、リーマンショック以降の経済で将来に希望がもてるのは環境関連のビジネスくらいしかないという認識ができた。オバマ大統領の景気対策予算(Stimulus Packageという)も、この環境分野への資金提供に重点をおいている。

そんなこんなで、いまアメリカでは環境ビジネスが大流行になっているが、ひとたび個人の生活に目を向けると、せいぜい自家用車をバカでかいGMCのSUVからレクサスに変えたくらいで、相変わらずクーラーは超低温の設定で一日中運転しているし、照明も家中つけっぱなしである。

消費大国アメリカはいつまで続くのか、、、、

カリフォルニア人になりそこなった管理人であった。

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