« PE-2 ナノ粒子インク | トップページ | PE-4 シリコンインク »

2010年12月30日 (木)

PE-3 カーボンインク

カーボンナノチューブ(CNT)を使った導電性インクも盛んに開発されている。ざっと見ただけでも10社以上ある。

CNTだけでなく、フラーレンやグラフェンを使ったインクも登場していて、今後開発競争が激しくなる予感もする。

CNTインクは主に配線を目的にしているが、ITOの代替を狙う動きもある。ただ、色が黒い(光を吸収する)という性質で透明導電膜用途は苦戦しているようだが、つい最近 Unidym がサムスンにCNT技術をライセンスしたという記事もあり、開発が進んでいる。

また、シングルウォールのCNTやグラフェンを半導体として使う方向の研究も進んでいるようだ。カーボンの魅力は移動度の高さだ。CNTは結晶シリコンと同じくらいの移動度があり、グラフェンはさらにその数百倍という。すなわち、現在シリコンウエハーで作っている論理LSIを作ることも可能な特性を持っているということだ。

CNTを半導体として使う場合は、不純物の濃度を極限まで小さくする精製技術が必要になる。不純物があれば、そこが欠陥となりキャリアトラップが生じるので、半導体の性能が出せなくなる。

CNTのメーカーとしては、SWeNT、Bayer, Brewer Scienceなどがあり、グラフェンはVorbeck materials、フラーレンはNano-C、またCNTの精製ではNanoIntegrisなどがある。

« PE-2 ナノ粒子インク | トップページ | PE-4 シリコンインク »

テクノロジー・サイエンス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: PE-3 カーボンインク:

« PE-2 ナノ粒子インク | トップページ | PE-4 シリコンインク »