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2011年1月28日 (金)

不景気の原因・・・

このブログは、新技術について書いているが、ときどきそこからハズレることがある。
新技術の話題を多く載せるが、その時に管理人が興味をもったコトを書くブログだと思って、お付き合い願いたい。

今日は経済について、、、、

といっても、素人の管理人に経済を語れるワケがないので、平たく言えば最近読んだ本の紹介だ。

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アメリカに住んで日本を見ていると、いまの景気が回復する気がしない。世界の動きと日本の動きがまったくかみ合っていない感じを受ける。

少しさかのぼってみると、

1990年代後半アメリカは好景気で、出張でアメリカに行く度に、町を走る新車の数が増えていたのに驚いた経験がある。
2000年代半ばは、ネットブームに合わせて原油価格の高騰で、ガソリンの値段が3倍になった。

その時期にアメリカにいると、なんだか身の回りをお金が漂っているような感触を、肌に感じたものだ。
特に、原油価格の高騰のときは、土地→原油→バイオ燃料→その他の先物と、お金の行き先がどんどん変わって、そのたびに市場も企業も庶民生活も影響を受けた。なんとも節操がない印象が強い。

ところが、日本では10年以上給料は上がらない、金利も上がらない、株価はそこそこでも政府の赤字国債は増え続ける。どーもアメリカや世界でモノの値段を上昇させ、景気をあおっている節操のないお金が、日本には来ていないのではないかと思う。 なぜだ!?

そんな疑問にズバリと答えてくれたのが、大前研一著、「お金の流れが変わった!」 PHP新書だ。

以下は、同書からのウケウリだ。

世界をさまよっている”ホームレス・マネー”が約4000兆円ある。これが金利の高い国や地域、先物などの商品に向かって流れ込んでいる。現在は、BRICsやVISTAといった国々にそのお金が向かっているので、そこで経済が活性化している。

日本は金利も低いし、魅力的な投資先がないから、そのお金は回ってこない。日本の現状は、赤字国債の累積額が約900兆円あり、これはGDPの2倍弱というとんでもない負債大国になっている。日本国債はいつ暴落して紙くずになってもおかしくない状況だ。単年度でみると、今年度の一般会計予算が約92兆円、そのうち国債が約44兆円、すなわち支出の半分は借金でまかなっている。

ところが、日本の国債が暴落していないのは理由があって、日本の個人金融資産が総額で1400兆円あるからだそうだ。これは、個人の貯金や保険などであるが、それを預かっている郵便局や銀行、保険会社がせっせと国債を買っている。つまり、個人は貯金をしたつもりでも、実はそのお金で間接的に赤字国債を買っているのだ。

同書後半の成長戦略の提案の部分に関しては、いろいろな議論があると思うが、前半の現状認識の解説は、読めば納得の内容だ。興味のある方は、ぜひこの本を読んでみることをお勧めする。

以上が、大前研一さんの解説。

今週27日に、ついに日本国債の格付けが AA- に格下げされた。
首相は「うとい」と言う。とんでもないことだ!

同書の中でも、国債の格下げについては確立の高い事象として指摘し、国債の暴落のシナリオを示している。この本が”予言の書”にならないことを願うしかない。

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