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2011年3月26日 (土)

鈴木名誉教授の講演

先週の金曜日に、ノーベル化学賞を受賞された、北海道大学の鈴木名誉教授の講演を聞く機会に恵まれた。

サン・ディエゴ近辺の日本人の化学(特に医療、医薬、バイオテクノロジー)に関わる人たちのネットワークで、"San Diego-Japan Bio Forum" というのがあり、そこの主催で7~80人の割とこじんまりとした講演会で、鈴木先生が講演をされた。参加してわかったのだが、主催者側に鈴木先生の教え子の方がいて、地元の製薬会社の開発責任者をされているという関係があるようだ。

鈴木先生の講演の内容は、ご自身の研究の内容から、ノーベル賞受賞の様子に加えて、授賞のときにされたノーベル・レクチャーのスライドを使って、クロス・カップリングについて易しく解説をされた。パデュー大学にポスドクで留学されたお話は非常に興味深く、その経験がその後の先生の基礎になったことや、そのときの恩師の先生が最初に鈴木先生をノーベル財団に推薦してくれたことなど、随所で感銘を受けるお話だった。

管理人が最も心を打たれたのは、先生の人柄である。非常に温厚で思慮深く、しかもジェントルマンなのだ。講演のあとで、UCサンディエゴや企業の若い研究者7~8人が先生を囲んでいた。そこでお話をされている鈴木先生は、優しい表情でしかも楽しそうに皆さんと議論をしておられたのが印象的だった。

自分は化学に関しては素人なので、有機合成のプロセスを説明されても理解できないが、スズキ・カップリングが使われている製品の多さと幅の広さをみれば、先生のご功績は疑う余地もない。その上、先生のお人柄に触れることができて、いま日本では東北の震災のさなかではあるけれど、少しホッとするような、元気がでるような気持ちになることができた。 同時に、今後の科学技術への希望を教えられた思いであった。
 
 
鈴木先生、いつまでもお元気でご活躍ください。
 
 

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懇親会で撮った写真

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