« ソーラー業界の変化 | トップページ | 効率100%を超える太陽電池! »

2011年7月26日 (火)

ついに出た! 電波発電

以前このブログでも書いた、エナジー・ハーベスティングでは、太陽光や排熱、振動を主なエネルギー源として利用している。いずれも我々の身の回りにあるものばかりだ。しかし、それだけではない。地球上に常に存在するエネルギー源が他にもある。電波だ。電波とは電磁波のことで、磁界と電界が直交して進むエネルギーだ。ソーラー発電が利用する光も、この電磁波の一種(一部)であり、波長が400nm~700nmくらいの範囲が目に見える可視光である。それよりも波長の長い部分が赤外線、遠赤外線であり、さらに波長の長い部分が電波である。

電波は周波数(波長に反比例)によって、短波、極短波、極長短波(UHF)、ミリ波、サブミリ波などに分類されている。身近なところでは、短波はラジオ放送、極短波はFMラジオや地上アナログテレビ、極長短波(UHF)は無線や携帯電話、地デジテレビそして電子レンジなどに使われている。さらに周波数の高いところは衛星放送やWiFi、Bluetooth、レーダーなどに使われている。

私たちの身の周りにはこういった電波がたえず飛び交っている。太陽光が利用できるのは昼間で晴れた日に限定されていたり、排熱や振動はそれが存在する場所に限定されていたりする。しかし、空間を飛んでいる電波は、それよりもはるかにまんべんなく存在しているので、時間や場所の制約が少ない。このエネルギーを”収穫”して電力に変換できれば、安定した電力供給が期待できる。

さて、米国のジョージア工科大学の先生が、この研究をしているという記事をみつけた。100MHz~15GHzの電波を捕獲して、単バンドでマイクロワット、マルチ・バンドでミリワットの発電ができるという。これは、ひとつのセンサを駆動して、無線でデータ伝送するのに十分な電力だ。

記事に載っている写真では、アンテナの大きさが20cmくらいはありそうなので、実用性に関しては何とも言えない。これが数センチあるいは1センチ以下のサイズでできるのなら、世の中が変わるくらいのインパクトがある。1センチ以下だとミリ波以上の周波数になるので、波長の長いテレビや携帯の電波をとらえるのは難しいか?今後の開発に期待したいところだ。

詳しい内容は以下のリンクを参照されたい。

http://www.eetimes.com/electronics-news/4217689/Ambient-electromagnetic-energy-harvesting-drives-small-electronic-devices

  ↑ 
 この記事のコメント(MeirG氏)にある”村のおじさん”の話は笑える!
 けどスゴイと思う。この人は、世界で最初にラジオの電波を”収穫”して
 実用に供した人として、どこかの学会が表彰すべきだ!

http://www.energyharvestingjournal.com/articles/new-device-captures-ambient-electromagnetic-energy-00003567.asp?sessionid=1

 
 
 

 

       欧米での新技術調査、オープンイノベーションのご相談は TechnoScape, LLC まで。

« ソーラー業界の変化 | トップページ | 効率100%を超える太陽電池! »

テクノロジー・サイエンス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ついに出た! 電波発電:

« ソーラー業界の変化 | トップページ | 効率100%を超える太陽電池! »