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2012年1月13日 (金)

55インチAMOLEDを見た~CES2012

ラスベガスで開催されたCES 2012 に行ってきた。
今回は、目玉になる新製品がなくて、全体としてノッペリした印象だった。

個人的には、55インチのAMOLEDが、ここ10年間での最大のヒットだと思っているが、一般の人からみれば「テレビがまたきれいになったね」くらいのことだろう。

韓国メーカーの一人勝ちという構図は去年と同じ。

中国の家電メーカーがメインフロアで大型ブースを出していたのが、管理人にとっては大事件に思える。

ということで、今日は個人的な思い入れのある有機ELについて。。。。
と、いっても展示品については、すでにいろんな記事になっているので、ここでは管理人の感想を書くことにする。

10年ちょっと前に有機ELの開発を始めたときに、「コレでテレビはできない」と思った。できて小型のドットマトリクスくらいだろうと読んだ。サンヨーとKODAKがデジカメのディスプレイを作ったのはさすがだった。ソニーが12インチ(だったと思う)を出したときは、直後から”できない理由”が噂され、そのとおりに短期間で生産を中止した。そのときの”できない理由”はピクセルの塗り分けや封止、p-siTFT、歩留り、コストなどで、当初「テレビはできない」と思った理由と同じだった。やっぱりという思いだった。

ところが今回、SamsungとLGが作った。スゴイ! SamsungはRGBの塗り分けで、LGは白色+カラーフィルタだと、何かの記事には書いてあった。どっちにしても、やっぱりスゴイ。この2社の資金力と技術力は、もう誰にも止められない感じがする。

展示品を比べると、LGの方が全体の厚さを薄く仕上げている。映像はSamsungのほうがきれい。(3Dと2Dの違いもあっての見栄えだろう。)

55インチのAMOLEDはインパクトもあって人目を引いているが、管理人がもっと驚いたのは、SamsungがAMOLEDのスマホを何機種も出していたことだ。東芝の7.7インチAMOLEDタブレットが話題になっているが、それとは比べ物にならない。LGが55インチだけの展示に対して、Samsungはざっと見ただけで5機種のAMLOEDを、さりげなく展示していた。しかもサイズが微妙に違う。

GALAXY Note (5.3” WXGA HD Super AMOLED, 8MP AF, 1080 Video Playback)
GALAXY nexus (4.65” HD Super AMOLED, 5MP, 4GLTE)
GALAXYII (4.52” Super AMOLED plus, 8MP, 1080p HD Video Playback)
GALAXY S (4.0” Super AMOLED)
FOCUS S (4.3” Super AMOLED plus, win7.5, 8MP)

これがどういうことかというと、SamsungはAMOLEDの技術も生産ラインも確立していて、5インチ程度のサイズであれば、型をおこすだけで普通につくることができるということだ。55インチは一発芸的な要素があるが、中小型の品ぞろえができるのは、次元の違う出来事であり本当の驚きだ。スゴイ!

皆さんは今年のCESをどう見たのだろうか。

P1030261c
Samsungの55インチ AMOLED TV

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