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2012年5月 6日 (日)

日本のイノベーションをどう進めるか

先週末 "Japanese Technology Innovation" と題するセミナーがUCLAであったので参加してみた。講演者はUCLAのバイオロジー・センターの所長、スタンフォード大学のUS-Asia Technology Management Centerの所長、それからシリコンバレーの企業家。

話の内容は、いかにして研究現場のイノベーションを促進するか、そのために日米間でなにができるか、大学と産業界の係わりの日米での違いなどが主な論点だった。

一部を紹介すると、
・研究者は専門オタクになってはいけない。一つの専門分野を持ったうえで、違う分野の人たちとの交流を多くもつべきである
・過去の大きなイノベーションは、専門家とジェネラリストが交流することで生まれている
・研究者間、あるいは研究グループ間での情報共有の仕組みとして、Gate Keeperの役割が重要で、大学ではこういった人材を育てるべき
・大学は基礎研究に重点をおき、企業は製品開発にもっぱら取り組む。目的も違うし、リスクの取り方も違う。
・日本のガラパゴズ現象は是か否か
・日本の大学(特にPh.D.)は役割を果たせているのか

日本経済の低迷とアジア企業の台頭で日本の産業界が苦しんでいる中で、タイムリーな議題だったが、「イノベーション=技術開発」 とう側面での議論に終始したのが残念だった。本来ならば、ビジネス全体としてイノベーションを考えるべきではないだろうか。

管理人もあるプロジェクトで、去年から日本の大学や研究機関での研究成果の事業化推進に少し取り組んでいる。いろいろな人たちに会って話をしてみると、現在の日本の問題が見えてきた気がする。次回からは、この問題を少し取り上げてみたい。

    欧米での新技術調査、オープンイノベーションのご相談は TechnoScape, LLC まで。

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