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2013年1月18日 (金)

イノベーション考(3)

 

ポートフォリオでは戦略がつくれない

日本の多くの企業、特に電子・電気部品メーカーは、過去10年間ムダとりと経費削減に取り組んで、何とかしのいできた。特に2008年以降、リーマンショックと東北の震災、タイの洪水と続いたため、ここ数年はさらに激しいムダとりをやってきた。

多くの会社が、そろそろ新製品や新事業を探さなければ、次の10年の事業継続が危機的状況になっている。しかし、技術や製品だけでは利益を生み出す構造がつくれないことは、なんとなくわかっている。経営コンサルタントに相談すると、従来のポートフォリオ分析を勧められる。デバイス ・ 部品・ モジュール・ 完成品・・・どれを狙うか? 何を作るか? しかし、この議論は過去にさんざん実施して、失敗を繰り返してきた。すなわち、ポートフォリオでは解決できないということだ。

今の日本の多くの部品メーカーの皆さんの悩みをまとめると、おおよそこんなところではないだろうか。

なぜ、ポートフォリオで解が導けなくなったのか?その最大の理由は、部品やモジュールの分野では、韓・台・中の追い上げで、新製品を出しても発売後数年でコモデティ化してしまい、利益が出せない構造になるからだと考える。(その原因は、過去の日本企業の進出と技術指導にあるのだが、今はそんなことを嘆いている場合ではない。) その結果、日本企業が得意とする製造や生産という部分の付加価値が相対的に低下した。つまり、安く作るだけでは競争力につながらない状況になったということだ。

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