« ななめから見た今年のSID(3) | トップページ | オバマ・ケアの功罪 »

2013年6月 8日 (土)

日本はおいてけぼり・・

先週、シカゴで開催されたセンサー関連のイベントに行った。MEMSのセンサーとワイヤレスネットワークが中心で、米国とヨーロッパのメーカーが約200社くらい展示をしていた。日本からも数社が出展している。その会場である米国の会社のブースにいたアメリカ人が、日本の企業の人と話をするのは楽しい、という話をしてくれた。日本の企業の人たちは、(アメリカから提案する)デバイスを使って何か新しいコトができないかと、いつも考えてくれる。だから、話をしていて楽しい。アジアのほかの国では、それをいかに安く作るかということばかりを考えて、新しいモノを作ろうという意識がない。

Sensorsexpo1b

こんなふうに言ってもらえるのは、日本人としては嬉しいコトだ。それでも、やはり空しさや無力感を感じるのは、現実のビジネスで日本が苦戦している現状に変わりはないからだろう。

別の件でシリコンバレーにあるLSIのベンチャーに、日本での販売戦略を聞いた。この会社は、インテルの22nmの3Dプロセスを使った最先端のデバイスを開発している。彼らいわく、現在は米国内とヨーロッパ、そして中国での販売に注力している。日本での販売は来年以降に考える。

これには驚いた。半導体デバイスの販売戦略に日本が入っていないのだ。(もちろん、中国の現地法人との直接取引はあると思うが、、、) 中国に抜かれたとはいえ、GDP世界3位の市場を敢えて販売戦略から外している。

こういったケースは今後増えてくるのだろう。アベノミクスで浮かれている場合ではない。モノづくりにこだわるのは悪いことではないが、それだけで事態を打開するのは難しいだろう。モノづくりと連携したソリューションを提供し、独自のビジネスモデルをつくり、さらにエコ・システム全体を掌握するくらいの策略が必要だと思う。また、製造業のこれ以上の拡大は見込めないのだから、農業やサービス業への産業シフトも急ぐべきだ。そこにも、日本に企業がこれまで培った、製造業での技術やノウハウを生かす場面があるはずだ。

    欧米での新技術調査、オープンイノベーションのご相談は TechnoScape, LLC まで。

« ななめから見た今年のSID(3) | トップページ | オバマ・ケアの功罪 »

テクノロジー・サイエンス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本はおいてけぼり・・:

« ななめから見た今年のSID(3) | トップページ | オバマ・ケアの功罪 »