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2014年9月16日 (火)

Secrets of Silicon Valley より

 

Deborah Perry Piscionec “Secrets of Silicon Valley”

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「シリコンバレーの秘密」というなんとも興味をそそるタイトルだ。著者が美人だから興味があるワケではない。

 

私が最も知りたい“秘密”は、なぜシリコンバレーのコピーができないのか。アメリカ国内や世界中で、これまで何度も試みて失敗している。ホントにできないのか?自分なりに答えを持っているつもりなので、“答え合わせ”をするつもりでこの本を買った。

 

本の内容をかいつまんで書き出してみると、要点はおおよそ以下のとおり。

 

シリコンバレーが形成される過程で重要な要素となったのは、

- スタンフォード大学という人材供給のハブがあったこと

- レドリック・ターマンやロバート・ノイスといった多くのリーダーがいたこと

- 政府の法整備等により、ベンチャー企業に資金が流れ込む仕組みができたこと

 

シリコンバレーのエコシステムを構成するのもとして、

スタンフォード大学

- 設立当初から産業界に対する協力と人材の供給というコンセプトを持っている

アジア系移民

- 1970年代と1980年代に志の高いアジア系移民が、シリコンバレーに多く流入し、起業へと行動した

イノベーションのサイクル

- シリコンバレーにはリスクと失敗を許容する文化がある

独特の起業家精神

- 普段の生活の中で起業のことを考え、友達と起業について話合うのがあたりまえ、という文化がある

シリコンバレーのビジネスモデルの特徴

- 売上げがなくても“価値”を生みだすこと

Sand Hill 通りの投資家

- 一般的にVCは投資額に対して2倍のリターンを期待する-打率3割、5~10年にホームランを1本

サービス

- 弁護士事務所、銀行、会計事務所、投資銀行

- デザイン・コンサルタント、インキュベータ、ヘッドハンター

 

さて、最初の疑問の答え合わせだが、

シリコンバレーのコピーはできないだろうと彼女は言っている。私もそう思う。

シリコンバレーができたのは、歴史の中でタイミングよくいろいろな要素が組み合わさって、時間をかけて成熟した結果なのだ。最後に、シリコンバレーをコピーすることはできないが、そこから学ぶことはできるはずだと結んでいる。

 

 

ちなみに、現在のシリコンバレーのトレンドは以下のキーワードで表されるそうだ。

Solopreneurs

Generativity

Exponential Changes

Humanity

 

意味を知りたい人はググッてみてください。

 

    

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