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2014年11月14日 (金)

1兆個のセンサを使おう

TSensors Summitというのがある。
TはTrillionのこと。つまり「1兆個のセンサを使う世界に向けた会議」。
http://www.tsensorssummit.org/

Tsensorsssandiego


2010年にスタンフォード大学の教授が提唱して、2013年に UC Berkeleyで最初の会議をもった。そこで、1兆個のセンサを使う世界に向けたロードマップを作ることを宣言した。その後、東京、ミュンヘンで開催し、今回2014年11月に4回目をサンディエゴで開催した。(次は12月8-9日に東京で開催予定)

世界の人口が約70億人なので、単純に割り算をすると1人あたり140個のセンサを使うことになる。

今回の会議には(主催者発表で)200人が参加して、2日間かけて約30人がプレゼンテーションをした。大まかな内容は、1兆個のセンサを使ったらどんなことができるかという将来ビジョンと、関連する個別の研究テーマの紹介。ただ、その中には、エレクトロニクスだけでなく、バイオセンサーや人体内のバクテリアの話、あるいは農業の実態など、非常に幅広い分野からの議論があった。また、発表者はQualcomm, Intel, Ciscoなどのチップメーカー、MEMSやプリンテッドエレクトロニクスの専業メーカー、研究機関としてはUC SanDiego, UC Berkeley, Univerisiry of Central Frolidaなどに加えて、imec, VTT, CEA-Leti などヨーロッパからの参加も多かった。

全体の印象としては、幅広い分野からの議論で、ビジョンや概念の話が多く、興味深いが捕らえどころがない。ただ「1兆個のセンサ」という明確なゴールがあるので、不思議に皆のベクトルが一致している。なんとも表現しにくい集まりだが、私にとっては、既存の学会よりも100倍面白いと感じた。

全体としては捕らえにくい印象はあるものの、個別の話は現在進行形でクライアントの皆さんの依頼で調査をしている内容(スマホやユーザーインターフェイス、ウエアラブルなど)同じだ。別の見方をすると、自分が普段から調査してきたことを、ここで確認することができた”場”であったので、その意味でも非常に有意義な会議だった。

蛇足だが、こういった会議の常として、主催者を中心とした”仲良しクラブ”の雰囲気が濃厚で、発言するのは”クラブ”の仲間ばかり。ただ、そういった”クラブ”に入らないと本当の情報が取れないのも確かだ。

引き続き、注目していきたい。

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