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2015年1月24日 (土)

CES 2015 5つのポイント

CES 2015 の概要
会場:Las Vegas Convention Center, Sand Expo
会期:2015年1月6-9日
出展企業:約3,600社
来場者数:約170,000人

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前回の記事で今年のCESの大まかな感想を書いた。今回は、今年のCESの変化点や特徴的な点を、少し具体的に解説しよう。

1.ウエアラブル
今年のCESの最大の特徴は、ウエアラブルを展示しているメーカーが爆発的に増えたことだ。展示されたいるウエアラブルデバイスのほとんどが、加速度センサを使ったアクテビティートラッカーだ。一部に、光学式の脈波センサも搭載している。通信は、ほとんどがBluetoothLEを採用している。この形で爆発的に普及するとは思えないが、モーメンタムができたことは確かだ。

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もうひとつのウエアラブルの動きに、ファッション業界の参入がある。ファッションブランドがブレスレットやネックレスなどをデザインして、それに加速度センサとBluetoothが組み込まれている。今後増えることは確実。
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2.自動運転
今年のCESのもうひとつの変化点は、カーメーカーの自動運転展示だ。
 ・ 自動運転を本格的に示していたのはヨーロッパメーカー
 ・ 米国メーカーはConnectedあるいはインフォテイメントが中心
 ・ 日本(トヨタ)は燃料電池車
 ・ 韓国(現代)はコンセプト段階の模様
中でも、AudiがA7を改造した車で、CESのタイミングに合わせて、サンフランシスコからラスベガスまで自動運転で走行するという、ほとんどスタントに近い離れ業をやった。また、メルセデス・ベンツは、対面座席でリビングのような自動運転のコンセプトカーを展示した。しかも、実物を展示したのは初日のみで、2日目は次のイベント会場のシカゴに向けて搬出してしまうという人気ぶり。
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3.テレビ
例年通り、総合家電メーカーの展示の主力は大型テレビだった。今年は、Samsung, LG, Sony, Sharp, Toshiba, Panasonic など主要メーカーのテレビは全て4K(一部に8Kあり)。テレビは4Kが標準になったと、確信が持てるほどの勢いを感じる。大型テレビで各社が訴求していたのは、画質の良さ、ダイナミックレンジの広さ、そして薄さ。つまり、今年は革新的な製品はなく、既存製品の“質の向上”を全面に出した展示になっていた。全体的には去年や一昨年に比べて、日韓の差が縮まったという印象をもった。湾曲テレビは韓国メーカーと中国メーカーが継続して出展しているが、日本メーカーでの出展はない。3年前にピークだった3DTVはほとんど見られなかった。

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4.UAV
Unmanned Aerial Vehicle - いわゆる“ドローン”のメーカーが急激に増加した。ざっと見ただけでも10以上が展示していた。実用的な用途は、今のところカメラを搭載して空中から撮影をするもの。目的は、セキュリティや構造物の検査などが考えられる。

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5.自動車関連

家電メーカーや半導体、通信関連の会社で、自動車を意識した展示が増えた - 自動運転が盛り上がっているせいか・・
・Panasonic は、Tesla Model Xや電動バイクの展示で、バッテリー技術を強調
・Erilcsonは、Volvoの車を使ってconnected carを展示。ブース全体がクラウドのイメージ
・Qualcommは去年と同じく4GLTEで Connected Carの展示
・NVIDIAは、画像エンジンを駆使した、Digital Cockpit, Digital Clustersの展示
・シャープは、異形LCDのFree Form ディスプレイ

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その他のポイント

日本人の来場者が増えた - 去年より2倍か3倍多いと感じた。1ドルが80円台だった円高のときでも、日本人の来場者が激減していた去年までと比べると大きな変化。大企業で利益が増えて、年度末に向けての予算の締め付けが緩んだ模様。分かりやすい。

中国人の来場者が減った - 去年は会場に中国語が溢れかえっていた。その流れで今年も多いかと予測していたが、実感としては去年の1/3とか1/4くらいの人数だった。理由は、CESとはまったく関係のないところにあると思われるので、ここでは割愛する。

かぶりモノがいなくなった - いわゆる変装した人が今年はゼロだった。例年は着ぐるみやバニーガールなどがいるのだが、今年は一人も見かけなかった。例えば・・

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