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2016年8月19日 (金)

OLEDでも中国の存在感

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2015年の世界のスマホ出荷台数は12億9200万台だった。シェア1位はサムスンで3億2000万台、2位はアップルで2億2600万台だった。2016年は世界全体で13億9700万台と予測されている。周知の通りサムスンやアップルのシェアは減少に転じていて、中国メーカーがシェアを伸ばしている。2015年の段階で全体の42%を中国メーカーが占めている。

こういった状況のなかで、ハイエンド機種へのOLEDディスプレイ搭載が進んでおり、来年以降さらに加速することがうかがえる。もちろんアップルがiPhoneOLEDディスプレイを搭載することが大きなインパクトになるが、それ以外でもOLEDの搭載が加速される。

サムスンはGalaxy s7, s7 Edge に加えて Galaxy note7 にもSuperAMOLEDを搭載する一方で、OLEDパネルの外販も積極的に行っている。来年発売のiPhoneへのOLEDパネルはサムスンが供給すると言われている。

LGはこれまでテレビを中心にOLEDの生産をしてきたが、今年からスマホ向けのフレキシブルOLED生産ラインの建設を始めていて、来年と再来年にそれぞれGen-6ラインを稼働させる計画だ。

また、周辺の装置についても、Coherent社がレーザーリフトオフ装置を大量受注したり、MagnaChipAMOLEDICの売り上げが倍増していて、OLEDの好調ぶりを示している。

そんな中で、中国のスマホメーカーのOppo社は、サムスンからのOLEDパネルの供給が足りず、今年計画している1億台のスマホ出荷が達成できない状況になっている。(このスマホ、写真でみるとiPhoneにそっくり・・・ ) また、Xiaomi社の最新機種Redmi Pro 5.5” FHD AMOLEDを搭載しているが、パネルはEverDisplay製で、一部はBOE製だと言っている。

つまり、中国メーカーがOLEDパネルの量産を開始したということだ。中国メーカーは2年くらいまえからOLED生産ラインへの大型投資を始めており、ここにきてそれが稼働し始めた。今後、次々に稼働が始まれば、中国はOLEDパネル生産でも世界一になる。

LCDの生産は、日本→韓国・台湾→中国 と移ってきたが、OLEDについても同ことが、より早いスピードで起こっている。韓国企業はハイエンド・スマホ向けにOLEDパネルの供給をすることで一時的に収益の減少を食い止められるだろうが、中国に市場を奪われるのは時間の問題だろう。

 

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