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2016年8月30日 (火)

ベイ・エリアはバブルなのか

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シリコンバレーの家賃が高騰している。ここ数年続いている傾向がさらに加速している。Bay Area の家賃は、2001年の“ドット・コム”バブルと同じ水準になっているという。

オフィスの供給も不足している。アップルはSan Jose市北部に38万平米の新社屋を建設中だ。他に、不動産会社が16万平米と10万平米のオフィスビルを建設している。

家賃の高騰だけが原因ではないと思うが、ここ数年シリコンバレーから出て、サンフランシスコやロサンゼルス近郊、さらにはテキサスやアトランタに拠点を移すスタートアップが増えている。あるいは、最初からBay Area を避けて起業するケースも多い。

一方で、米国のベンチャーキャピタルの投資額にも変化が起こっている。過去10年のVC投資額推移をみると、2年前から金額が急増している。ところが、その内訳をみると、ソフトウエア分野だけが突出していることがわかる。ソフトウエア分野だけでみると、投資額は2001年の“ドット・コム”バブルに迫る水準になっている。

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ここ数年の原油安でガソリン価格が安定しており、自動車産業が好調を維持している。そこにEVや自動運転でTesla, Google, Apple, uBarなどが大規模な資金を動かしている。また、ポケモンGOなどゲームを中心にAR/VR分野への投資も盛んだ。いずれもソフトウエアの開発が中心の分野である。

シリコンバレーは家賃バブルなのか。あるいはソフトウエアバブルなのか。それとも家賃が高止まりのままで、ソフトウエア投資が続くのか。

ロサンゼルス郊外のトーランス市にあった日系自動車メーカーが、ここ数年で相次いで本拠地を他州に移転した。主な原因はカリフォルニア州の法人税が高いことだと聞いている。その結果トーランス市は今、極地的なバブル崩壊状態になっている。

原因や事象は異なるが、同様のことがシリコンバレーで発生する可能性もあるのではないかと思う。

日本からの進出や情報収集の拠点として、シリコンバレーは最有力候補ではあるが、こういったリスクを内在していることを認識しておく必要がある。シリコンンバレーが唯一の選択肢ではなくなったと考えるべきだろう。

 

 

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