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2017年12月24日 (日)

アメリカに住んでいて、2017年に起こった変化

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前回に続いて、アメリカに住んでいて、2017年に体験した変化をお話しする。

今回の話題はカーナビについて。

この秋、11年ぶりに自家用車を買い替えた。それまで乗っていた日本車の走行距離が、11万マイル(約18万Km)を越えて修理部品の頻度が増えたので、しかたなく買い替えることにした。新しい車の目標スペックは、乗用車または小型SUVでV6エンジン、カーナビ付きとした。ところが、3つの日本車メーカーの車を見たが、目標に合う車がほとんどない。

まず、多くの車種でエンジンを小型化する傾向にある。これはヨーロッパの車から始まったトレンドで、ついに日本車もその流れに乗ったということか。これまで V6 3.5L エンジンだったモデルの多くは 4気筒 2.4Lターボ、2.4Lモデルは 1.5L ターボになっている。たまたま、2018年がフルモデルチェンジの日本車で、モデルチェンジ前の2017年モデルに V6エンジンがあったので、(安くもなっていたので)それを購入した。エンジン小型化の流れはとまらない。PHVやEVに対抗するためには仕方のない流れなのか・・・

問題はそれだけではなかった。買った2017年モデルの乗用車には、カーナビの設定が最上位グレードにしかない。他のグレードでは、画面だけついていてスマホをつないで、スマホの地図とナビを使う仕様になっている。2018年モデルではさらにその傾向が強い。他のカーメーカーの車種でも同様だ。また、アメリカのカーメーカーの新車も同様の傾向にある。

つまり、自動車にカーナビが搭載されない時代が来たということになる。カーナビメーカーのビジネスはなくなるのだろうか。残るのは地図データの会社とスマホだけなのか。将来EVになった時に、スマホが車を”乗っ取る”という戦略が現実味を帯びてきた。

使ってみると、確かにスマホのナビは便利だ。一般のカーナビ機能はすべて備えたうえで、地図は常に最新だし、渋滞情報もリアルタイムで表示される。さらに、アドレス帳やテキストメッセージ、音楽などとシームレスに連携しているのがとても使いやすい。私はiPhoneなので、運転中は Siri を使うことが多い。自然言語UIはアマゾン・エコで普及の兆しを見せているが、スマホ+自動車の環境では最高のUIだ。機会学習も機能していて、自宅の住所を覚えたり、時間帯に応じて頻度の高い行先を提示するなど、既存のナビにはない”賢さ”も兼ね備えている。

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iPhoneを車に接続したときのHome画面

しかし、しかし、どうしても気に入らない点がある。車に乗るたびに毎回スマホを取り出してケーブルを接続しなければいけない。車を降りるときはその逆。2週間も続けるとバカバカしくなってくる。こういうのを英語で "Stupid" という。これは移行期間で一時的なものだと解ってはいるが、、、、 本来なら、車に乗るだけでスマホと車が認識しあって、ワイヤレスで接続を確立する。あるいは、車のコンソールにスマホを置くだけで、接続と充電を開始するといった”使い勝手”になるべきものだ。

2019年あたりから携帯電話の5Gがサービスを開始する。そうなると、大衆車でも1台1台の車がそれぞれ電話番号をもってデータ通信の環境を備える。ナビやそのほかのアプリは、車がiOSやAndroidをエミュレーションして、データだけをスマホから利用するという形も想像できる。

未来は着実に我々の生活の中に入り込んで来ている。

 

 

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