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2018年1月15日 (月)

CES2018 3つのポイント

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今年のCESのポイントは以下の3つ。

² 大きな変化をもたらす新技術はなく、ニッチ的な技術に関心が分散

² 勝ち組プレーヤー交代の兆し

² Amazon Alexa Google Assistant の場外乱闘

 

変化は去年から始まっていたが、今年はさらに大きな変化になった。テレビ、スマホへの関心が無くなって、車や音響、スマートホーム、さらにはスタートアップへと、人々の関心が分散した形になった。全体の参加者数は去年と同じくらいだと思うが、大手家電メーカーがブースを構えるセントラルホールが例年より人が少なかった。その分、他のホールに多くの人が入っていたように感じた。

 

Lgsamsony

大手家電メーカーのブース

 

個別の技術で注目したいのは、例えばSamsungLumen のマイクロLED大型ディスプレイ、Qualcomm のスマートウォッチ向け4GLTEモデム、複数のベンダーや自動車メーカーのV2X Cellular V2Xなどで、将来の市場拡大が期待できる。個人的には、カシオの2.5D印刷、TIの DLP H/LSonyの アイボ、Kodak35mmフィルムスキャナ、そしてやっと事業化にこぎつけたjiboなどが一押しだ。

 

関心が分散した結果、これまで満員電車並みの混雑だったSamsung LG のブースの人が減って、他のブースに人が増えた。減ったと言っても平日朝の品川駅が土日の東京駅になった程度で、多いことに変わりはない。増えたブースの代表格はソニー、KODAKPolaroid、そしてスタートアップを集めたEurekaparkだ。

Erekapark
Eurekapark の賑わい

 

SamsungLGの減速、日・米メーカーの踏ん張り、中国メーカーの着実な成長。この状況で勝者は誰もいない。

 

一方、AIスピーカーで去年はAmazon Alexa の一人勝ちだった。今年はGoogleが巻き返しに懸命で、その力の入れ方は並大抵ではない。ラスベガスの中心部を通ってCESの会場にいくモノレールを丸ごとペイントして、Hey Google にしてしまった。会場では、Google Assistantの特別チームが、各社のブースのサポートをするという徹底ぶりだ。

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Google Assistant のペイントをしたモノレール

 

その他、中国人、韓国人は相変わらず多いが、今年は日本からの出張者が増えた。会場を歩く日本人が去年よりやや増えた印象だ。カバン持ちを連れた役員風の人がなぜか目立つ。給料は上げられないが、その場の経費なら使えるということか、、、

最後に、CESでのUber事情が、去年から様変わりしている。去年はまだUberを使う人よりもタクシーを使う人のほうが多かった。ところが去年までは大混雑していた Las Vegas 空港のタクシー乗り場が今年は閑散として、客も車もほとんどいない。みんなUberにいったか。迷わずタクシーに乗る。

逆にUberの値段が普段の23倍に跳ね上がっていた。コンベンションセンターに向かう交通渋滞はいつもに増して激しく、普段なら15分のところが1時間15分もかかった。より多くの人がUberを使い始めたと思われる。

 

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