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2018年11月18日 (日)

TVの価格崩壊始まる

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TVの価格崩壊始まる

とうとう大型テレビの価格崩壊が始まった。

ブラックフライデーというのは、アメリカの感謝祭(英語ではThanksgiving、毎年11月の第4木曜日)の翌日にセールをやっていて、その日はどの店も黒字になるので、こう言う呼び方をされている。 近年ネットでの販売が増えて、金曜日からそれに続く土日も含めてセールをするようになってきた。それがさらに前倒しされて、今年は今日からセールを始めている店もある。今日は感謝祭のある前の日曜日なので、5日も前倒しということになる。

前置きが長くなったが、アメリカの大手家電量販店のBestBuy が今日からセールを始めている。たまたま店に行って驚いたのは、大型テレビを床に箱積みして信じられない安値で、しかも信じられないほど大量に売っている。

 

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売れ筋の55インチ, 4K, HDRでサムスン、LGの製品が$400を切っている。50インチだと約$35043インチは$300以下だ。

Lgsamtcl700

原因は、今年から中国メーカのTVが大量に入荷していることだと考える。5~6年前から中国の大手液晶パネルメーカーが数兆円規模の設備投資を何度も繰り返して、Gen8以上の製造ラインを大量に導入した。そのラインが今年から量産を始めたので、中国メーカの大型TVが大量に供給されている。

韓国メーカーは(日本メーカーも)、量子ドットの色変換フィルムなどで付加価値をつけようとしているが、それでも従来の液晶パネルを使っているモデルは、いくら4Kといえども価格を下げられてしまう。

今日見てきたBestBuyの店舗では、(ざっと数えて)32インチ以上のTV 1,600箱以上並べられていて、見ている先から買っていく人がいる。売れ筋は55インチと65インチだ。この店で、今週だけで1,600台のTVを売るつもりらしい。

TVの超大量供給時代が始まった。もう韓国メーカーもTVでは利益が確保できなくなって、事業の縮小を余儀なくされるだろう。日本メーカーにいたっては海外での競争力はなくなって、ガラパゴス化した国内市場だけで細々とやっていくことになるのだろうか。

こうなることは、分かっていたはずなのに、実際に直面するとその衝撃は大きい。55インチのテレビを 9.7インチのiPadよりも安く売っているという現実だ。

AIや自動運転でも日本は周回遅れになっている。農業のスマート化も欧米やイスラエルに遅れをとっている。宇宙も欧米の背中さえ見えていない。 どうする日本! がんばれ日本!

 

 

 

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