CES 2019 3つのポイント
CES 2019 3つのポイント
今年もラスベガスで開催されたCESに行ってきた。出展企業は4,000社以上、参加者は過去最高の18万人超とのこと。何しろ会場が広すぎて、漫然と歩いていては何もつかめない。腕につけているApple Watchの歩数計は1日で1万5千歩を軽く超えて、それを3日間かけて情報収集をしてきた。
今年のポイントは次の3点だ。
² 目玉になる新技術がなく、関心が分散
² テレビからスマートホームへの流れが定着
² 自動運転が前提で、車内での過ごしかたの提案へ
昨年に続き、目玉になる新技術がなく、関心が分散した状況が見られた。
テレビからスマートホームへの流れが定着したように見える。ウエアラブルは、進歩は見られるが技術面でも市場の面でも伸び悩みが続く。車は自動運転が前提で、車内での過ごしかたの提案へ、展示の狙いが移っている。
個人的には、5Gがもっと大きく展示されることを期待していたが、Qualcomm, Intel, NVDIA など数社にとどまっていた。(Keynoteでは、大きく取り上げられていたようだが、、、)
一方、展示とは直接関係ないが、今年のCESで感じた変化点は次の2つ。
■日本からの出張者増
日本からの出張者が近年で最も多い。おそらくリーマンショック以降で最多と思う。ベースアップはしないが、出張経費は使っていいということか。
■ビデオ小僧
今年は、ビデオカメラで展示品のレポートをしている者がやたらと多かった。マイクを持って展示品の前を長時間占領するので、邪魔なことこの上ない。大半はネットにアップするための録画のようだ。弱小の出版社やユーチューバーか、、、 出展者側も、ネットにのるのを知っていて、優先的に場所を空けてやっている。
TechnoScapeでは、このCES2019の展示会レポートを有償で配布しています。総合家電メーカー、自動運転、ウエアラブル、スマートホームなと、100社を超えるブースの出展内容と、1200枚以上の写真、さらに独自の視点での解説を掲載しています。詳しくはTechnoScapeのウエブサイトでご紹介しています。
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