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2019年10月14日 (月)

シリーズ: シリコンバレーの真実 (第4回) シリコンバレーのスタートアップ

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1.スタートアップは買収される

 

National Venture Capital Associationのデータによると、米国で2010年には540件以上のスタートアップの買収案件があった。その後も毎年約600件から800件のペースで買収が行われている。一方で、IPOに成功したスタートアップは毎年200件前後と、買収に比べるとかなり少ない。

 

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別の統計資料では、2012年の技術系のベンチャーでみると、2277件のM&Aがあった。(この中の70%以上はVCを通さないスタートアップなので、上記の統計とは大きく数字が異なっている。)Google, Facebookが大口の買い手となった。

 

 

2.スタートアップの開発ステージ

 

 

米国では、ほとんどの起業家が、スタートアップを始めるときから、買収されることを目標にしている。

 

スタートアップを始めるときの最初の資金をシーズ(種)ファンドという。これは普通創業者が自分で用意する。一般的には数百万円~1千万円程度。最近はこれをクラウドファンディングで調達する動きが広がっている。このシーズファンディングで原理確認や初期のプロとタイプを作製する。これを周囲の人に見せてフィードバックをもらい、次の開発段階へと進む。最初の外部からの資金調達をAラウンドと呼ぶ。ここでベンチャーキャピタルの厳しいスクリーニングに耐えた会社だけが、次のステップに進める。これをBラウンド、Cラウンドと進めていく。その途中でうまく売却先を探して会社を買収してもらえればExit成功となり、創業者利益を手にすることになる。

 

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ある統計では、2012年に1,759件のシーズ投資があった(2009年以降の累計は、4,056件)。そのうち、4割が次の資金調達ができずに消滅する。 専門家いわく「スタートアップが消滅していくのは、優良なベンチャーを選別するための自然のプロセス。消滅したスタートアップは次のスタートアップへの優秀な人材供給の役割も果たしている。」

 

 

 

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