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2020年4月22日 (水)

アフターコロナ;元の世界には戻れない

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アフターコロナについて様々な人がいろいろな意見を言っている。個人の社会生活、企業のありかた、世界経済、地政学的バランスなど、どれをとってもコロナ以前の状態に戻ることはない。それどころか大きな変化の波が押し寄せてくる。

 

管理人はアメリカに住んで15年になる。その間、外から日本を見て心配したり悲観的になったりしたことは多いが、今回ほど強烈に危機感を覚えたことはない。私の危機感をまとめると次の3つになる。以下の内容は管理人の個人的な意見である。また、私は政治や経済の専門家ではないので、的外れな部分もあるかと思うので、それを前提に読んでもらいたい。

 

中国から生産を引き上げて、世界に分散させることができるか

今回の騒動で、中国に生産拠点をもつことのリスクが表面化した。共産党独裁の国に生産拠点を集中していたため、多くの産業でサプライチェーンが滞った。すでに2月の時点で日本のカーメーカーは部品メーカーが中国以外への生産シフトをするための設変に積極的に応じている。自動車以外の産業でも同様の動きが起こるだろう。中国で作るよりもコストは高くつくがリスク回避のためには必要だろう。

 

ネット・リモートでの企業活動に追随できるか

大企業ではリモートワークが広がっている。やってみて“これでも十分仕事ができるじゃないか”と感じている人は多いだろう。コロナが終息した後も、働き方や会議のやりかたなどがネットとリモートに移行していくのは間違いない。日本がやらなくても世界がそうなるので、日本もそれに合わせなければビジネスにならない。もう稟議書にハンコを押したり、契約書は原本のサインなどと言っていられない。“Face to faceで話をしないとダメだ”などと言っているオジサン部長は早々に退場いただくしかない。これをやらないと、日本は大きな井戸の中に沈んで、井戸の中ではオヤジ蛙がハンコを押しているような世界になってしまう。

 

中国の覇権を止められるか

中国が信用できないと判ったのは産業だけではない。政治や社会全体として信用できないことがわかった。その中国が、今はアメリカを向こうに回して世界の覇権を握ろうとしている。アメリカ自体は以前のような力がなくなっているので、中国の覇権を止めることができないかもしれない。そうなったら、最終手段として世界を2つに分けることになる。中国・ロシアを中心としたグループと欧米を中心としたグループだ。ネットの世界ではすでに始まっている。Googleが中国から撤退したので、百度が検索エンジンになっている。SNSはウエイボー、ネット通販はアリババだ。つまり、GoogleやYoutube、Amazonが使える世界とそうでない世界に分かれている。ただし、誰もこうなることを望んではいない。世界が2つに分かれると、冷戦状態になり、いずれ第3次世界大戦に突入する。限りなく悲観的な未来が待っている。

 

(参考)

多くの意見の中で、小林慎和さんという方のブログがとても核心をついていると思う。ぜひ皆さんも読んでみていただきたい。「アフターコロナ世界はどう変わるのか、9つの視点」https://note.com/noritaka88ta/n/n3ed4d025a62e

 

 

 

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