アメリカで見つけた、おもしろ新技術(4); ヤモリの吸盤
第4回はGeckSkin。Geckoはヤモリのこと。これはヤモリの吸盤を人工的につくるという話だ。
University of Massachusetts – Amherst が開発した “Geckskin” は、ヤモリの足の裏の微細構造を再現したもの。なめらかな表面への吸着・剥離を繰り返すことができる。開発当初は700ポンド(300Kg超)の重量を支えるフィルムだった。
2013年に、GeckSkinを製品化するためのFelsuma LLCという会社を設立した。
現在製品化されているのは、目張り用のテープGeckskin Gripseal Foam Sealant Tapeや繰り返し貼れるGriphook、何度も書いて貼れる GriptileC、何度も貼れる両面テープのGriptile TS他アイデア商品的なものがある。
この技術は、もともとDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)の資金で開発していた。現在は、米軍の資金でZ-Man projectという垂直な壁を上ることができる手袋を開発中。トムクルーズでなくてもガラス張りのビルを登れる日が来るかもしれない。
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