アメリカで見つけた、おもしろ新技術(7); 4D印刷
第7回は4D印刷というもの。3D印刷のさらに先をいく4D印刷とは何なのか・・・
4D印刷とは、3D印刷で作製した”物”が熱や光、湿度他の環境に暴露されることで時間の経過とともに形状や特性を変化するというコンセプト。
Georgia Institute of TechnologyやDartmouth Collegeなどで研究されている。
(Image: by Chenfeng Ke , Dartmouth College)
この写真はDartmouth Collegeのデモである。G1というハイドロゲルを3D印刷し、それを室温乾燥あるいは700℃加熱することでサイズが小さくなる。
Georgia Techでは自己組織化材料を使って印刷後に形状を変える4D印刷の研究をしている。ハイドロゲルだけでなく、銀ナノインクや液晶エラストマー、形状記憶ポリマーなどの材料を使って、外的要因によって形状が変化する機能の開発を目指している。
実用化にはまだ遠いレベルだが、これが実現すれば高度によって主翼の形状を変える飛行機や、小さく折りたたんで保管してお湯をかけると展開する災害用簡易住宅、ガン細胞の場所で鋭利な刃物になるナノ粒子など、今の技術では考えられない用途が生まれる可能性があるのではないだろうか。
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