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2021年6月30日 (水)

Amazon Freshに行ってみた

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2017年にAmazonが食品スーパーのWhole Foodsを買収した。Whole Foodsはオーガニック食品を主力にしてブランドを確立していて、北米と英国に500以上の店舗を持っている。

Amazonは、生鮮食品配送サービスとしてAmazon Freshを立ち上げていたが、実店舗をもつ食品スーパーを傘下に入れることで、食品流通のノウハウを手に入れることができる。

そして昨年、Amazonは自らの実店舗をロサンゼルスに作り始めた。現時点でカリフォルニアに8店舗、シカゴに4店舗、他に2店舗を出店している。

今回は、ロサンゼルス近郊の店舗に行ってみたので、その様子を紹介する。

場所は大型のショッピングモールの一角で、店の広さはアメリカの一般的なスーパーのチェーン店と同じくらい。商品棚の構成や陳列も普通のスーパーと変わらない。店に入って最初に目についたのが、初めてみるショッピングカートだ。10インチくらいのディスプレイとバーコードリーダーがついている。
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             ショッピングカート                             店内

 

事前にスマホに専用アプリを入れて自分の情報を登録しておけば、そのカートで支払いが完結できて、レジに並ぶ必要はない。専用アプリの登録のために、プライム会員になる必要はないという。(今回は初めてだったので、カートは使わずにレジで精算した。)

この店が一般の食品スーパーと違うのは、店のスタッフが発送のための商品をピックアップしていて、そのためのスタッフの数が客と同じくらいいることだ。つまり、オンラインで注文を受けた品物の配送センターの役割をしていて、その売り上げが来店客よりも多いことが推察される。
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スタッフが発送用の商品をピックアップしている様子

 

一般の食品スーパーでもオンライン注文の配送サービスをしているが、それほど普及しているとは言えない状況だ。そこにAmazonが参入するとスーパーの店が配送センターになる。発想の転換だ。店で商品を一度見ておけば品物の状態が分かるので、次からは安心してネットでも注文できる。

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Amaznon FreshのWebサイト

 

小売業界でのAmazonの最大のライバルはWalmartだ。Walmartは食品から雑貨、日用品、薬局を含めた世界最大のスーパーマーケットだ。食品、特に生鮮食品は取り扱いが特殊なので、まずはWhole Foodsを買収してそのノウハウを手に入れた。そしてそれをもとに、スーパーの商品棚を配送センターの”倉庫”として兼用するという、新しいスタイルの店舗を作った。

 

 

 

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