アメリカで見つけた、おもしろ新技術(10); スパイダーシルク
第10回はスパイダーシルク、つまり“くもの糸”だ。
くもの糸は機械的強度が強いことで知られている。これを人工的に作ることができれば、たとえば防弾スーツや航空機の機体に応用できる。大学や多くの研究機関で長年研究に取り組んでいるテーマだ。
スパイダーシルクの開発には大きく2つのアプローチがある。一つは、DNAを操作した蚕に“くもの糸”を作らせる。もう一つはDNAを設計してタンパク質を合成するアプローチだ。いずれも実用化には至っていないが、試作品はできている。
(Image: Kraig Biocraft ウエブサイトより)
タンパク質を合成する方法では、タンパク質を合成すること自体はそんなに難しくはないらしいが、それを大量生産したり、強固な結合をして糸に加工するのが難しいという。
(Image: Bolt Threads)
すでに世界でいくつかのベンチャー企業が立ち上がっており、そういった加工技術や用途開発を行っている。以下は有名なスタートアップと彼らの特徴まとめたものだ。
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